どうも。JIMOHACKのあらたつです。今回は、松江市八束町にあるうなぎ処 山美世さんの社長にインタビューをしていきたいと思います!
島根県松江市八束町江島に店舗を構えるうなぎ処 山美世。大正3年に創業した山美世商会は元々、旅館業を営んでおり、宿泊客に中海産のうなぎを使った「うな丼」を提供していたそうです。
うなぎ料理に大きな可能性を感じていた先代が、平成15年に「うなぎ処 山美世」を開店すると、口コミで評判になり、およそ40席の店舗でも忙しい時期は約2時間も待ち時間ができる「行列のできるうなぎ屋」へと成長。
平成30年には、お客様の満足度向上、さらなる発展を考え旧店舗から新店舗へ移転オープン。
席数は130席、駐車場は60台と旧店舗の倍以上のスペースを確保し、駐車場には「うなぎ神社」を建立、店舗入口にはうなぎの生簀を設置、お客様に快適な空間を提供し、売上げも評判もまさに「鰻登り」でした。
取材の前にうなぎ神社にお参り
しかし令和2年、新型コロナウイルスが流行し緊急事態宣言が発令され、人々が外出を自粛しなければならない事態となり、客足は減少することとなります。
この「うなぎを食べたくても食べにいけない」という悩ましい現状を打破するべく、うなぎ処 山美世がとった手段が「通販事業(通信販売・テイクアウト・デリバリー)」のスタート。
山美世の通販サイトはこちら
今、本当に窮地に立たされている山美世のために、少しでもできることはないかとJIMOHACK編集部も考えました。でも、僕たちにできることはこうやってメディアを通じて発信することくらいです。
今回は、山美世のうなぎの魅力を存分にお伝えしていきたいと思います。
インタビューする人
JIMOHACK島根の編集長。島根を愛し、島根に愛される男。WEBマーケティングで地元を中心に地域を盛り上げていきたいと考えてるアラフォー独身の仕事バカ。JIMOHACK島根県版を通じて、島根県の経営者に儲けの秘密を聞き出していく!
今回の取材はとても真面目だし、すごく勉強になる内容になっていますので、最後まで読んでみてください。
うなぎ処 山美世とは?
大正3年創業、古くは寺津港前の高台で「山美世旅館」を営んでおり、宿泊客や渡船の待ち時間に中海産天然うなぎのうな丼を提供していた。うなぎ料理に可能性を感じていた先代が、平成15年に「うなぎ処山美世」開店。当時は今ほどインターネットが普及していなかったが、純粋な口コミによりお客様が年々増え、約40席の店舗では繁忙期には2時間以上お待ち頂くような状況になった。そのような状況から、お客様の満足度向上のため平成30年3月18日に旧店舗から車で5分ほどの八束町江島にうなぎ神社とともに移転した。
うなぎへのこだわりも相当で、日本全国からそのときに状態の良い国産のうなぎを仕入れ、店舗入口にある生簀に放ち、ストレスのない状態から捌いて提供しているそうです。
生簀のうなぎ
山美世のうなぎはいつ食べても本当に美味しいと評判です。
店名 |
うなぎ処 山美世 |
住所 |
〒690-1401 島根県松江市八束町江島1128−10 |
営業時間 |
11:00〜15:00
(14:30受付終了) |
電話番号 |
0852-76-3198 |
休業日 |
1月1日~7日/11月16日
※上記以外は営業 |
駐車場 |
60台(大型バス可) |
クレジットカード |
VISA/Master/JCB/American Express |
テイクアウト |
可能 |
デリバリー |
可能(近隣地域のみ) |
通信販売 |
通販サイトはこちら |
HP |
山美世 |
店舗は「ベタ踏み坂」として一時有名になった江島大橋のふもとです。松江にも境港にもアクセスしやすく、旅行中のお昼休憩の場としてもおすすめ。
山美世で働くスタッフ
お店の入口では、社長の渡部氏と女性スタッフの方が出迎えてくれました。
社長の渡部氏(左)とそれを不審がるスタッフ(右)
今回は、真面目な回にしたいとお願いしたのですが、早速社長がふざけてきました。これは「すしざんまい」をイメージされてるのでしょうか。正直、イラッとします。(女性スタッフは可愛い…)
「ちょっと社長、真面目にやってください」と伝えると、ようやくちゃんとしてくれました。
山美世の社長とスタッフ(真面目Ver)
やればできるじゃねーか。(女性スタッフはやっぱり可愛い…)
このほかにも、店内にはたくさんの素敵なスタッフさんがおられました。が、今回は社長の渡部氏にスポットを当てていきたいと思います。
山美世社長に色々と聞いてみた
それでは、今回の主旨である社長インタビューに移ります。
山美世は、創業から100年以上の歴史のある老舗名店。そこには隠れた企業努力、こだわり、理念などがあるはず。JIMOHACK島根では地元で頑張っている企業を応援しています。業種は違えど島根で頑張っている他の経営者のためになるようなことを聞き出していきたいと思います。
よーし、色々聞き出すぞ
それでは、まず「山美世」の経営理念をお聞かせいただけますか?
あ、ちょっと待ってもらえますか?
すみません、社長。一応、こういうご時世なのでマスクを着用してもらってもいいですか?
確かにそうですね。じゃあ、ちょっと待ってくださいね。(キタっ!)
普段からマスクは徹底しているという店主A
うちも飲食店なんでね。マスクの着用は普段から徹底しているんですよ。
今つけますからね。
よっこいしょっと
うんうん
あ〜いい、今日もいいよ〜
はい。お待たせしました。
うーん。これは、なんなんでしょうか、イラッとするのは僕だけでしょうか?すごいドヤ顔をしています。これはきっと、突っ込んでほしくてたまらないのでしょう。
でも、イラッとしたので、このままあえて突っ込まずに進めてみようと思います。
では改めまして、御社の経営理念から聞かせてもらえますか?
え、、突っ込んでくれないの?
は…はい。理念ですね?(あれ?この渾身のボケに気付いてないのかな?)
え…っと、はっきりとうたったものはないですが、純粋に「お客様にうなぎ料理(文化)を提供し続けること」と、今は漁獲量が減ってしまいましたが、もともとは中海、宍道湖で獲られたうなぎを使っていたこともありますので、「うなぎ文化の継承」とも言えるかと思います。
宍道湖七珍とも言われるように、うなぎは地元の食文化の重要な意味をもっていると思います。その文化を途絶えさせることのないようにこれからも頑張っていきたいと考えております。
うなぎへのこだわりを話す山美世店主
(やっぱり気付いてないのかな…?面白いマスクしてるんだけどなぁ。)
では、次に「うなぎに対するこだわり」をお聞かせください。
はい…。日本全国(鹿児島、徳島、愛知、宮崎、静岡など)からその時に状態の良い養殖活鰻を仕入れ、店舗入り口にあります生簀に放ってストレスの少ない状態にしてからさばいております。
さばき方は背開きで、焼き方は蒸さずに芳ばしく焼き上げております。また、業界用語になりますが当店で使用しているうなぎは、2.5P(㎏あたり2.5尾)というかなり大きめサイズのうなぎを使用しています。関東のほうでは4Pから5Pのうなぎを使用しておられるといえば、うちのうなぎの大きさがつたわるのではないでしょうか。
2.5P(kgあたり2.5尾)の大きなうなぎ
ちなみに、どうして山美世さんは100年以上も続いていると思われますか?
先ほども申し上げたように、もともとあったうなぎ文化に対して、こだわりを守りつつその時代、時代に合わせて少しづつ変化をしてきた結果ではないかと思っております。
確かに変化してるのかもしれません。(カメラ目線やめれっw)
「山美世旅館」は堤防や橋ができて陸路で繋がったことで宿泊客は減少しましたが、うなぎ料理専門店を立ち上げることで変化をしました。
その店舗が手狭になってきたことと、人口が減少していく数十年後のことを見据えて通販やテイクアウトに柔軟に対応できるよう現店舗に移ったことも変化と言えると思います。
ビジネスを成功させるためには、時代の流れに柔軟に対応し、変化することが大切だと語る山美世店主。やはり、成功している経営者はその考え方、行動力が違うなと感心させられた。
しかし、マスクのせいで内容がまったく入ってこない。
時流に合ったスタイルに変化することで、たくさんのお客様から愛される老舗名店へと成長していったんですね!
そして、今は通販事業にも尽力して取り組まれていると思いますが、それはなぜですか?
やっぱりコロナの影響が大きいですね。以前からテイクアウトはやっていたのですが、これを機にデリバリーや通信販売事業も本格的にやるようになりました。
通販事業に力を入れていくことを決めた山美世店主
今、新型コロナの影響で飲食店はテイクアウトやデリバリーに力を入れています。しかし、ただテイクアウトやデリバリーを始めたからと言って売上げが急激に上がるとは考えていません。
なぜなら、世間の人たちはコロナに感染しないようにするために外出を自粛しているだけで、スーパーやコンビニは通常通り営業しているんです。
マスクがなければめちゃめちゃいいこと言ってる
つまり、物資の流通が止まったわけではないので、世間のみなさんは「食に困っているわけではない」のです。
そうですね。僕たちは食事に困っているわけではないですね。むしろ、お店に行けないというストレスだけですもんね。
正直、今どこの飲食店もテイクアウトを始めていて、お客さんの側からしても、どこでも食べるモノは手に入ります。
だから私たちは、ただテイクアウトやデリバリーをするのではなく「せっかくうなぎを食べるなら山美世のうなぎが食べたい」と思ってもらえるようなサービスを提供していかなければならないと考えています。
だからカメラ目線やめれってw
差別化というやつですね?確かに、うなぎならスーパーでも買えてしまいますもんね。
そういうことです。これからは、山美世というブランドの価値をもっと高めていき、「うなぎといえば山美世」と地域の皆さんに認知していただけるように努力していこうと思っています。
山美世店主の渡部さんは、コロナの影響で飲食店がテイクアウト等を始めることは当たり前だと言う。しかし「当たり前」のものには人は集まらない、他社にはない自社の強みが必要だということを教えてくれた。
確かに、USP(自社の売り)を明確にし、ライバルと差別化をしないとモノが溢れている現代では埋もれてしまう。そのことに気づき動き出している渡部さんのこれからの動向には注目せざるを得ない。
しかし、いくら良いことを言っていても、、、、
マスクのせいでまったく内容が入ってこない。
す、すみません社長。せっかく素晴らしいことを教えてくれてるのに、その面白マスクのせいで全然入ってこないんです。もうそのマスク外してもらってもいいですか?(笑)
え…は、はい…。(だったら最初に突っ込んでくれたらいいのに…)
…チーン。
これからどうなるか、まだ先のことは見えにくいですが、スタッフと一緒に頑張っていきたいと思いますよ。
マスク被らなきゃよかったな…
そうですよね。コロナがいつまで続くのかもわかりませんし、なかなか未来を予測するのは難しそうですね。
お客様が喜んでくれるサービスを提供し続けるということです。今までも、これからも。
あごにマスクの痕がついてる…
それが山美世というブランドに繋がるということですね。
経営をする中で特に意識しているところはあるんですか?
歴史ある家業を継いでおりますので、ブランディングという面は強く意識しています。
動きのない会社は衰退していくと思っていますので、色々とアンテナを巡らせて、その時々に合わせて変わっていくことは必要ですが、その動きがブランド価値を下げてしまうことにならないよう、ブランド価値を高めながら変わり続けていくということを常に考えています。
ブランディングを意識していると語る社長
(あの面白マスクはブランディング的に大丈夫なのか…?)
短期的な売上などで良い話だと思うようなことでも、上記のことと照らし合わせて不要なものは不要と判断しています。感覚に依るところが大きいので細かく説明するのは難しいですが。
ふむふむ。お金儲けに走るのではなく、価値を提供することに情熱を注ぐ感じですね!
しいて言えば、学生時代も数学があまり得意ではなかったので、数字をみるよりも現場にいることのほうがストレスが溜まらないこと。でしょうか(笑)
数字が苦手な社長、社員からも愛されている
社長なので当然ですが、机に座って一日仕事をすることがある。それそのものが苦労です(笑)
従業員の皆も本当によく働いてくれていると思いますし、会社が盛り上がるようにという意識で働いてくれていますので、ありがたいです。
僕はスタッフに恵まれてるんだぁ〜
例えば閉店時間を少しだけ過ぎてお食事のお客様がいらっしゃった時に、ホールの従業員が「閉店しておりますが2名様お通ししてもよろしいですか?」というようなことを言ってくれたりします。
業務の遂行だけでなく、そういった自分のこととして考えてくれる従業員が多いことは素晴らしいと思っています。
本当に素晴らしいですね!聞いててとても羨ましいと思いました!!
へ…急に寝たの?!
社員さんとのコミュニケーションで気をつけていることとかありますか?
社長なので、色々と考えているつもりではありますが、従業員からは「なんだか適当で変な人」と思われたいと考えています(笑)
発言一つひとつが重く意味もあるのも威厳があってよいのかもしれませんが、そうすることで従業員が委縮してしまうのは違うと思っているので、その点は意識しています。
おれも色々考えてるんだぜって顔すな!w
ミスをしてしまった従業員をすぐに怒るのではなく、そのミスが起こった経緯を知りたいと意識しています。山美世のやり方と違うことを(本人はよかれと思って)している従業員を、頭ごなしに責めることはしたくないですし、それをしてしまうとそこで私も従業員も思考停止してしまうので。
また同じことが起こらないためにはどうするべきなのかということを考えるためにも。ただ、(特に厨房の)掃除や片付けの手抜きはすぐ言います(笑)
社員の考え方を尊重しつつ、絞めるところはしっかり絞めるって感じですね!僕もそういう社長の元で働きたいかもです!
社員を愛する社長
では、今後の展望や目標について教えてもらえますか?
レストラン、テイクアウト、お土産、通販、(一部地域ですが)デリバリー、田舎の1飲食店としてできるサービスはほぼ網羅できたのではないかと思っています。
今後はブラッシュアップをして全分野で質を更に上げていきたいと思っています。あとはうなぎ文化の永続的に残していくために、養殖もおこなえたら素晴らしいと思います。
うなぎの自社養殖にも…
自社で養殖が実現すればブランド力もさらに上がりそうですね!
でも、まあこれについてはうちだけの力ではなかなか実現が難しいと思いますので、官公庁、協力してくれる企業と一緒にという形にはなるかと思いますが。なんとか実現したいですね。
では最後に、通販事業・デリバリー事業で成し遂げたい想いを聞かせてください
デリバリーに関しては、今の世情に合わせて始めたものなので、状況や様子をみてやめる可能性もありますが、将来的には車などの足の無いお年寄りの方へ、何かしらの方法でお届けをすることは絶対に必要となる分野だと考えていますので、可能な限りお届けしたいと考えています。
まだまだやれることはたくさんある。
これから益々高齢化が進みますものね。外に出たいけど出れない人に山美世のうなぎを食べてもらうためにも、デリバリーは必要かもですね!
通販事業については、山陰という田舎にありなかなか店舗にお越しいただくことができないファンの方々にお届けすることができればという思いと、人口が減少していくなかで事業存続を考えると県外の方々への販売というものは避けては通れない道だと思っています。
今は通販事業の売上に関しては全体の一割程度ですが、最終的にはお食事の売上との逆転を目指しています。
僕も日本全国のうなぎ好きの方に山美世のうなぎを食べて欲しいです。だって、本当に美味しいですもんね!
全国に山美世のうなぎ、届けたいな〜
顔っw
最後に…山美世の通販サイトはこちら
ということで、松江市八束町江島にあるうなぎ屋さん「山美世」の社長に色々と聞いてみました!
今回は、コロナの自粛ムードで世間も少し暗くなっているかなと思い、ユーモアのある取材を敢行させていただきました。決して、普段から山美世の社長がこんなにふざけているわけではありません(笑)
社長、ご協力ありがとうございました!
こちらが無理を言って、クスッと笑える要素を入れながらインタビューをさせてほしいとお願いしたものです。でも、お話頂いた内容は、他業種の経営者さまにも役に立つ内容になっているのではないかと思います。
また、今山美世さんはコロナの影響でお客さんが来なくなってしまい本当に大変な状況です。決して悪ふざけをしているわけではなく、少しでも多くの人の目に止まればと思い、今回このような形の取材をさせていただきました。
また、別記事でアップしていますが、山美世のうなぎは本当に、本当に美味しかったです!ぜひ、たくさんの人に食べて欲しいと思いました!
編集部のおすすめは「素焼」です!
今は、外出にしにくいと思いますが、通販サイトからであれば、新鮮な蒲焼や素焼きを注文することもできますので、ぜひチェックしてみてください!
繰り返しにはなりますが、本当に今お客さんが来なくなってしまい困っています。この山美世さんの通販事業が少しでもたくさんの目に止まれば嬉しいです。そして、本当に本当に美味しいので、ぜひ、下の通販サイトからうなぎを注文してみてください^^
山美世の通販サイトはこちら
絶対に「美味しい!買ってよかった!」と言っていただける味だと思います。
よろしくお願いします!
山美世の通販サイトはこちら
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うなぎ処山美世、本当に美味しくて素敵なお店でした!ぜひ、一度食べてみてください!
店名 |
うなぎ処 山美世 |
住所 |
〒690-1401 島根県松江市八束町江島1128−10 |
営業時間 |
11:00〜15:00
(14:30受付終了) |
電話番号 |
0852-76-3198 |
休業日 |
1月1日~7日/11月16日
※上記以外は営業 |
駐車場 |
60台(大型バス可) |
クレジットカード |
VISA/Master/JCB/American Express |
テイクアウト |
可能 |
デリバリー |
可能(近隣地域のみ) |
通販 |
通販サイトはこちら |
HP |
山美世 |
PR:あなたのお店に取材に行きます
JIMOHACK島根県版では、自社のことをPRしたいお店、企業、団体様を募集しています。もし、興味がありましたら「パートナー企業募集」のページをご確認いただき問い合わせいただければと思います。
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松江市のうなぎ屋さんおすすめまとめはこちら
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